宝石の世界で言う品位とは、金やプラチナの含まれている割合です。
金の純度は、24分率で表されます。純度100%の純金は『K24』と表示されます。

一番なじみのある『K18』いわゆる18金は24分の18で75%の金が含まれています。
つまり18金の含有率は75%ですね。

たまに『750』と表示されてる18金があります。
海外製品に多いですが、これは1000分率で表していて、1000分の750が金ですよ、ということで18金と同じ意味です。

 


上のグラフは、店頭で説明に使っている含有率のグラフです。

K24は純金で100%が金。K18は75%、K14は58.4%、K10は41.7%の金が含まれています。
K10までなると、金は半分以下しか含まれていません。

昔は金製品というとK18が当たり前でした。
(純金は柔らかいので、製品には向いていないと言われています。)

しかし金の高騰を受けて、メーカーもだんだんと金の品位を下げてきました。
なんと言っても、安かった2000年頃と比べて、一番高かった2013年前半で約5倍になっています。
今となっては、純金が1,000円ちょっとの時があったなんて信じられません。

ですから、安かった頃と同じ金額で同じボリュームの商品が作れるわけがありません。
同じ金額・同じボリュームの品を作るとなると、K14、K10と品位を下げて、金を減らしていくしかありません。
ある意味仕方のないことですが、品位の表示はハッキリとしないといけません。

当店では買い取りもしていますが、当たり前にK18と思って買った品が、実はK14だった、とかK10だった、ということがあります。見た目は金色で全くわかりませんからね。

買われるときは、品位もよく確認してから買わないといけません。
『これは金製品ですよ』と言っても、K18とK10とかではエライ違いです。
通販なんかは特に気をつけた方が良いでしょう。

ちなみに、金の品位はK24,K22,K21.6,K20,K18,K14,K10,K9などがあります。

 

プラチナについて

プラチナは純度85%以上でないとプラチナ・ジュエリーとは呼べませんので、金に比べてもかなり純度が高いです。

プラチナの品位はPT1000,PT950,PT900,PT850の4つです。
主にネックレスはPT850、リングはPT900です。

何年か前にプラチナが異常に高騰したとき(リーマンショックの前)『PT585』というのが登場しました。
金で言うとK14みたいな含有率です。
理由は金と同じで、プラチナの金額が上がったからです。

しかし、これはプラチナ・ジュエリーとは言えません。
言うなればメーカーが独自に開発した、プラチナが58.5%含まれてるジュエリー、ですかね。

リーマンショックの後は、プラチナの金額が下がり、今ではほとんど見かけなくなりましたが、プラチナも金と同じで、品位・含有率は確認しておいた方が良いかもしれません。