腕時計のガラスが曇った

腕時計のガラスが曇った、と持ってこられる方がよくいらっしゃいます。
ガラスが曇った場合の当店の対応は後でまとめていますので、まずは写真から見てみましょう。

真ん中が曇っています。この状態でも機械は動いていました。

アップの写真です。

まだかなりの水滴が残っています。
洗濯したわけでも水がかかったわけでもないとおっしゃっていました。

中の状態です。少し見づらいですが、真ん中に水滴が残っています。
このまま放っておくと錆びてきます。

ムーブメントを取り出しました。文字盤の汚れがかなりひどいです。

※ちなみに『この文字盤、ちょっと拭いて綺麗にしてくれへん？』は出来ないです。
それをすると、余計にひどくなります。
文字盤については、また機会があればアップします。

　
ムーブを取り外してガラスを拭き、ケースの中も乾燥させました。
やはり文字盤の汚れが気になりますが、ガラスの曇りは取り除きました。

一応、電池も交換しましたので、電池交換1,000円、曇り取り2,000円
3,000円+税でさせて頂きました。

しかし、基本的には分解掃除をしないといけません。
今回は乾燥だけしましたが、機械の中までは乾燥できていません。

やはり分解掃除をして、機械を全てばらして１つ１つの部品を綺麗に掃除をしないと止まってしまいます。
しかも錆びてしまうので、早くしないといけません。

機械の中まで錆びてきますと、部品を交換しないといけない場合があります。
その分金額が増しますし、最悪、分解掃除をしても動かない場合があります。

・すぐに分解掃除をしないといけません。
分解掃除のお見積もりを致します。

・取りあえず曇りだけ取る（機械が動いてる場合）
2,000円より
（ブランド品・機械の取り外しが難しいものは4,000円より）

この場合、当然ですが修理後はノークレームでお願いします。
たとえお渡しした次の日に、時間が遅れる・時計が止まった・再び曇った等がありましても責任は取れませんし、返金も出来ません。
ご了承下さい。

取りあえずガラスが曇ったら、すぐに持ってきて下さい。
2～3日置いてたら曇りが取れる場合がありますが、時計の中に湿気は残ったままです。
その湿気が乾くと機械が錆びて、時計が止まってしまうとかなり危険な状態です。

止まってしまうと最低でも分解掃除、最悪、修理も不可となるかもしれません。

※取りあえず曇りだけ取って中を乾燥させる、というのは他の時計屋ではしていないかもしれません。
あくまで分解掃除で受け付ける、というのが基本だと思います。