パーペチュアルカレンダーの電池交換

腕時計の中にはパーペチュアルカレンダーと呼ばれる機能の付いた時計があります。
表記は PERPETUAL CALENDAR　で直訳すると永久カレンダーとなります。
フルオートカレンダーとか万年カレンダーとも言われます。

こちらがセイコーのパーペチュアルカレンダーです。

どういう機能かと言うと、うるう年の2月29日を含み、毎月末の日付修正を必要としない機能です。つまり4月30日や6月30日の次の日には、日付が『31』を自動でとばして『1』になっているという大変便利な機能です。

もちろん2月28日の次の日にも自動で『1』になります。
うるう年の2月には『29』になって、その次に『1』になります。

簡単に言うと、自動でカレンダーを修正してくれる機能ですね。
時計の機械に西暦●年○月△日とデータを入れているんです。

前置きが大変長くなりましたが、今回はセイコーのパーペチュアルカレンダーの電池交換についてです。

セイコールキアのパーペチュアルカレンダーです。

早速裏ぶたを開けてみましょう。

・・・・・

あらあら、普通の電池が入っちゃっていますね。CR1612が入っています。
これでは、おそらくカレンダーの自動修正はダメだったでしょう。
いやいや、そんなことより機械は大丈夫なのか・・・。

というのも、この時計には専用の電池を入れないといけません。
そして先ほども書きましたが、時計に西暦●年○月△日とデータを入力しないといけません。

こちらが純正の電池（の袋）になります。

確かにCR1612と袋に表示していますが、普通のCR1612はマズイと思います。

このように電池にシールが貼っています。
『デンチハズシグチ』、訳すと『電池、外し口』です。
つまり、ここから電池を外して下さいね、ということです。

　
はい、これがセイコーパーペチュアルカレンダーの電池交換のマニュアルです。
カレンダーのデータを入力するのが、細かい作業で大変なんです。

●電池交換　3,000円＋税となります（メーカー出しは除く）
電池自体が特殊で高価なのと、カレンダーのデータ入力作業があるためこの金額となります。

●納期は1週間ほどみて下さい。
電池が取り寄せになるのと、カレンダーのデータ入力作業があるため。
早ければ3～4日でいけますが、余裕を持って1週間はみて下さい。

※電池を取り寄せるので、「その場ですぐに」は無理ですので、くれぐれも時間的に余裕を持って下さい。

●セイコー、ロンジン、カシオのパーペチュアルカレンダーしか出来ません。
ショパールやTISSOTなど色んなメーカーのパーペチュアルカレンダーがありますが何度も書いているように、パーペチュアルカレンダーは電池交換の後にカレンダーのデータを入力しないといけません。

しかし、そのデータの入力のやり方が各メーカーによって違います。
今のところ、セイコーとロンジンはマニュアルがあるので大丈夫です。
カシオもメーカー出しになるので、大丈夫です。

運よく入力のやり方がインターネットなどで紹介されてたら出来るかもしれませんが、やってみないとわかりません。

●メリット
カレンダーが自動で修正されるので、いちいち自分で合わさずに済む。

●デメリット
・間違って日付を変えてしまうと、自分で修正できない←気を付けて下さい
・電池交換の費用が高い

※知識の無いところで電池交換を頼むと、普通の電池を入れられ、データも入力されていない可能性が高いので気をつけて下さい。

セイコーパーペチュアルの場合、電池交換が1,000円以下、もしくは5分くらいで出来るのもダメです。
なぜならセイコーの専用の純正電池だけで1,000円以上するからです（笑）

ですから、1,000円以下で電池交換するところは今回のルキアみたいに通常のボタン電池を入れてる可能性が高いです。
となると、データも入力されていない可能性が高いです。

実際に、セイコーのパーペチュアルの費用と納期を言うと、『他所でしてもらった事あるが、そんなに高くなかった』と言われたお客様がいらっしゃいました。

きちんと説明して中を開けると、やはり通常のボタン電池が入っていました。
せっかくのパーペチュアルカレンダーの意味もご存知でなかったです。

※電波時計にも『パーペチュアル』の表示や説明がされているものがありますが、これは電波で情報を受信して修正をするものです。
同じパーペチュアルでも、修正の仕組みが違います。

・・・なんだかデメリットの方が長くなった気がします（笑）
実際、パーペチュアルカレンダーだったら、電波時計の方が便利で主流になりつつあるような気がします。

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