指輪を太く・厚くしたい～腕替え～

こちらで『指輪の変形の原因』を書きました。
指輪が変形する主な原因として
・強く握ったりして指輪に力が加わったから
・指輪自体が薄く細いから
・指輪のサイズが大きいから
という内容でした。

どんなに気を付けても指輪が変形してしまう、何度型直ししてもまた変形してしまう、という場合には、指輪そのものを太くする－幅を広くしたり厚くしたりしないといけません。
今回は指輪を太くする、腕替え（腕足し・肉足し）というお修理です。

今回お修理する指輪で、他店で購入されたリングです。

よく見るとダイヤが2石外れています。

横から見るとリングが切れていて変形もしていますね。

拡大してみると、赤丸の部分に切れ目が入っています。
もしかしたら、サイズを大きくした時の継ぎ目かもしれません。

後ろから見た写真です。
幅はわりと広い方ですが、それでも変形したり切れたりします。
この切れている部分を太く厚くします。

　
一番薄く狭い部分で、厚みが0.76mm、幅が3.12mmです。
これをどういう風に太くするかと言うと、

赤線より下の部分を切り取ります。
そして、幅広の厚みのある18金を新しく付けます。
だから『腕替え』なんですね。（切り取る部分を腕といいます）
腕足しとか肉足しとも言いますが、今あるリングに18金を付け足すことはできません。

完成後のリングを修理前と比べて見てみましょう。
1枚めが修理前、2枚めが修理後の写真です。
　
後ろの部分です。幅を広くしました。

　
厚みも増しています。

　
型直しもしていますので、きちんと真円になりました。

　
仕上げ直しもしていますので、ピカピカになっています。
ただ、ダイヤの石合わせはご予算の都合でやりませんでした。

最初お持ちになられた時、ダイヤが外れているのに気づかれていませんでした。
わからんかったし、そのままでいいわ～、とのことでした。

　
厚み0.76mm→1.23mm　幅3.12mm→4.17mmとなりました。

今回のお修理ですが、当初の見積もりでは
・ダイヤ石合わせ　2ヵ所で5,000円+税
・腕替え20,000円+税
でしたが、ご予算の都合でダイヤの石合わせはしないでそのまま。
腕替えのみを17,000円+税でさせて頂きました。

今回、指輪を職人さんに見てもらうと、この幅でこの厚みだったら20,000円くらいですよって言ってました。

ただ、お客様のご予算もありますのでそれを職人さんに伝えると、17,000円で出来る範囲内でリングを太くしましょうとなりました。
それでも、かなりしっかりした仕上げになりましたので、お客様も大変喜ばれていました。

正直言いまして、この幅・厚みで17,000円という値段はものすごく安いです。
他の職人さんだったり、他のサイトを見たりすると2万円以上はしてきます。

しかも今回のお修理は、型直し・仕上げ直しも含まれていますので、それを考えると大変お安くできました。

何回直してもリングが変形してしまう、そんな時にリングの腕を太く・厚くする修理です。

加工代は
K18～15,000円より
PT・K18WG～17,000円より
指輪の形状や幅によって金額が変わります。
どれだけ太くするのかも含めて、お見積もりを取らせて頂きます。

●上記加工代には仕上げ直し代も含まれています。
ピカピカに磨かれますので新たな気持ちでお使い頂けると思います。
※このサービスは、お客様に大変喜ばれています。

●どれだけ太く・厚くするかは職人さんにお任せです。
お客様の方で希望があればなるべくそれに近づけますが、ぴったりその通りにするのは難しいです。

●厚みの目安　※あくまで当店での目安となります。
・厚さ０．８ｍｍ－やや薄いです。
・厚さ１．０ｍｍ－だいたい普通の厚みです。
・厚さ１．２ｍｍ－やや厚いめです。

郵送でのお修理も受け付けています。
お問い合わせはメールでお気軽にどうぞ。
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