時計が止まってそのままにしておくと、電池が液漏れを起こす時があります。

 


写真の電池のように表から見ればわかりません。
(ピンぼけですみません)

 

この電池の裏側は

このようにどえらいことになっています。

時計が止まったからと言って、電圧が0になるわけではありません。
時計を動かすための電圧が足りないだけであって、多少は残っています。

時間が経つと、それが液漏れして写真のように粉になるんです。
通常の乾電池も同じ事が言えますので、電池を入れたままにしておくのは気を付けて下さい。

 


腕時計の電池が液漏れを起こすと、上の写真のように電池ホルダーに粉が付着し、接触不良を起こしたり、粉が機械の中に入ると調子が悪くなります。
直すには分解掃除をしなければなりません。

また、液漏れしやすい電池がありまして、海外製の安い電池がそうです。
安く電池交換しているところは気をつけた方がよいかもしれません。

しかもこの海外製の電池、海外の高級ブランドによく使われているんです。
ですから海外の高級ブランドの腕時計で、まだ1回も電池交換されていない時計は特にご注意下さい。
その電池が入っている可能性が高いです。
(最近はこの海外製の電池も、品質が上がってきたと言われていますが・・・)

当店で使用しているソニーやマクセルなどの日本製のボタン電池は、品質もよく液漏れもそんなにひどくは起こらないようです。
(それでも早いめに交換した方が無難です)

 

電池ついでに、珍しい電池を・・・。

  
なんと黄金の電池(笑)
純度99.7%の金でコーティングしてあります。
あくまでメッキですので、金でできた電池ではありません。

マクセルのホームページ見てみますと、金でコーティングして接触抵抗を減らす、と書いてあります。

長持ちする電池入れといて~の後ろの方にも書きましたが、電池に金属などが触れると電気が流れ出てしまうので、それを防ぐということでしょう。
金相場が上がっていますので、値段は大丈夫かなとか思ってしまいます。

他にマクセルは、『液もれ防止設計、液もれ補償付き』って書いてありますね。
色んな電池が出てきています。